トウブ放送局

ちゅーけんと言います。ただただ思いついたことを書いていきます

歌えっと

日曜日だというのに特に予定もなく、いじっていたVRChat用モデルも自動ウエイトがうまい事かからなかったので、当てもなく自転車で出かけることに決めた。

何となく立ち寄った楽器屋の試奏コーナーで、弾けもしないピアノや叩けもしないドラムをしばらくいじってから、買いもしないトランペットを見ながら時間をつぶしていると、ふとボイストレーニングのコーナーに目が留まった。

メガホンの口付ける側にイヤフォンを付けたような謎の物体が売っていた。税込み4300円。

メガホンを逆さに使うイメージで、周囲に音を漏らさずにボイストレーニングができるそうだ。

体験用の商品を口に当てて、思い切り歌ってみる。歌いながら周りを見渡してみると、誰一人私に目を向けていない

これは期待できる。かなりの消音率のようだ。

4300円は少しばかり痛い出費だが、家で時間を気にせず歌い倒せるなら安いものだ。悩む理由が値段なら買えという格言もある。即決で購入した。

胸を躍らせながら、意気揚々と帰路についた。

 家に帰ってさっそく使ってみる。休日を謳歌している父が家にいたので、テストしてもらう。

私「そこそこの音量で歌っても、周りがまったく気にしてなかったんだ」

父「ほほう」

私「これからはガンガン歌って歌上手くなってやるから。みててみ?(口に当てて)あーあー!どうこれ?消音になってる?」

父「ばっちり聞こえる

私「嘘・・・まじで・・・?」

父「クリアではないけど、全然会話できるよ」

なんということだ。もうこの時点で4300円がほぼ無価値になった。全然だめじゃねーか。

私「え、でも、楽器屋ではだれも気にしてない感じだったのに」

父「その時周りがお前をどういうやつとしてみてたかだよなあ」

 

うわあああああああああああああああああああああああああああああ

 

なに!?あの人たち遠巻きに見てたの?目を合わせないようにしてたの!?

父「え、どうする?慰めてほしい?けなしてほしい?」

 

変な気をまわすなぁあああああああああ!!!!!

 

完全に意気消沈した私に、慰めの言葉をかける親父

父「でもほら、全く聞こえないとはいかないけど、消音機能がないわけではないし」

私「そうだけどさ・・・」

父「部屋またげば、気にならない程度の音量だと思うよ?」

 

まあ、実際家族の前でこの謎の物体を口元にあてるのはあれだろうし、別部屋で聞こえないなら別にそれでもいいか。

別室に移動し、全力で春よ来いを歌ってみる。これで全然隣に聞こえないようならまあ及第点だろう。

とりあえず一番だけ歌って、再び親父の下へ

私「どう?」

父「めっちゃ聞こえる

だめじゃねーか

 

いよいよこの商品の存在意義がわからなくなってきた。アパートの騒音対策とかじゃないのかこの器具は?全然効果ねえぞ?

パッケージを読むと「消音機能で時間を気にせず歌っちゃおう」とか書いてある。私はテストしてくれる人がいたからよかったが、これ一人暮らしの人とか買っちゃったら普通に近隣トラブルになるんじゃないか?

 

返品、HARDOFF、JARO消費者センターまで選択肢に浮かんだが、多分私のバカさ加減が跳ね上がるだけだろう。

あきらめて使うしかない。

 

ただ、話のタネになったことは確かなので、そこだけは感謝することにした。というか、そういうことにしないとやってられない。

 

PS

Hushmeという消音デバイスが二万円くらいで売っているらしい。デザインもそこそこ好みで、VRC用に購入しようかと思う程度には性能も良さそうなのだが、今回の失敗がトラウマすぎてすぐ行動する気にはなれない・・・

でもこれさっさと購入しないとだめっぽいんだよなぁ・・・